君にゾッコン注意報


「美緒…すき。」

『……。』



先生がそっと、切ない声で呟く。


その言葉に泣けて、なんだか涙が出てきた。



「俺さ…本当美緒と一緒にいたいの。

学校卒業後も、大人になっても、おばあちゃんになっても…ずっと。」

『……。』



抱きしめられたことによって近づいた先生の口元は、かなりの至近距離で。

先生の言葉が、甘く、近く、あたしの耳元に届く。


先生の言葉によって頭に浮かんだ、あたしたちの未来は

大人になったあたしたちが、幸せそうに結婚式を挙げていた。


…なれるのかな??

今、我慢すれば、この未来は手にはいる??


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