君にゾッコン注意報
『…少しの間、お別れしよっか。』
大丈夫。頑張れる。
その先には、あたしたちの明るい未来が待っているんだもん。
あたし、頑張るよ。
「美緒…ありがとな。」
先生がそう言いながら、クシャってあたしの髪を撫でる。
その大きい手が、なんだかあたしを安心させてくれた。
『大丈夫』って言ってくれてるみたいだったんだ。
「空、綺麗だな…。」
『そうだね。』
喋りながら、先生の方に寄り添ってみる。
空はもうオレンジ色で、小さく星が光っていた。
もうそろそろで、てっぺん。