君にゾッコン注意報



「俺んち行くか!!!」

『はぁぁぁー!?』



あたしの雄叫びはあっけなく。


キキィーっと音を立てた車は、急にUターン。



この様子から見ると、先生の家は、あたしんちとは逆の方向にあるみたい。



…じゃなくて!!!!


今はそんなこと考えてる場合じゃない!!



『止まってー!!』



あたしは自分の体を乗り出すと、先生の耳元で大声を上げた。


それなのに、先生はあたしなんか見向きもせずに、爽やかな顔つきで車を運転してる。



< 63 / 313 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop