偽りの代償
「私があのまま車椅子だったらどうしてた?」


ゆいからの突然の言葉・・・


「えっ?」


「今はこうして何とかあるけど、普通の人ほど歩くことが困難なの・・・夜は痛いときもあるし、あきらかに事故の前とは違うの・・・それでも車椅子でなく周りに気を使わせずにすんでるからまだいいわ・・・もしかしたら永遠に歩けない危険もあったの・・・だから今こうして歩けることに感謝してる・・」



「・・・・・・」



「でも、たまに動けない恐怖に怯える夢をみるわ・・車椅子生活が長く続いて・・・あのままだったら私、未来も夢も望むこともなかった・・・」



ゆいは苦しんでいたのか・・・俺はそんな苦しみも知らず・・ただ見つけることだけを・・



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