偽りの代償
大学にいって講義を受けても、ゆいと卓也の結婚が頭を占領する。




俺はゆいに何も償いができてない・・




何か・・せめて・・俺が真剣にゆいを好きだと伝えて・・


そして、振られよう・・



ボランティアの日に俺は勇気をだして話しかけた。


「ゆい、話しがあるんだ・・聞いてくれ、」


「何?」


「俺・・ゆいが今でも好きだ・・卓也と付き合ってるのわかってる・・でも好きなんだ・・あいつと結婚するのか?」


「・・・・卓也がいずれ留学するの、その時ついてきてほしいって言われてるわ、結婚もかねて婚約してほしいって言われたわ・・」

「行ってほしくない、婚約なんてしないでくれ・・・」


「・・・卓也はわたしの支えになってくれたの・・自分の進路も私優先に考えてくれて・・その思いに答えたいの・・車椅子のとき支えてくれたのは卓也よ・・・」


「・・・・」

そう、あいつがゆいを支えたのは事実・・でも・・


「・・・チャンスをくれないか?もう一度俺と付き合ってほしい・・」


「信じられないわ・・」


「信じてくれ・・ホントだ!」


「じゃあ、条件をだすわ!」


「条件?」



「何でも私のゆうこと聞いて?」


「わかった・・それで信じてくれるな?」


「あなたしだいね・・」



こうして、俺はゆいと付き合うことになった・・ゆいはすぐに卓也からもらったらしい指輪をはずしてくれた。


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