偽りの代償
シンが心配顔で近づいてきた。


「おい、海、お前今やばいぞ!噂になってる・・」


「えっ?」

教室じゃ話しづらいからとちがうとこに移動してシンは教えてくれた。


どうやら昨日のゆいの事故を目撃したやつがおなじ学校のやつで俺やみくの所為だとなってるらしい・・

俺が朝、後藤に殴られているところも見られて・・・



「俺たちがやってた賭けのこともばれたみたいで・・・」


一番の被害者がゆいで、俺がはじめの実行者だということも・・



「賭けのことはしかたないと思ってる・・責められて・・でも昨日はホントに謝るつもりで・・・あそこに、みくがいたのも偶然で・・まさかみくがゆいをつきとばして・・

その所為で事故がおきるなんて・・俺もみくのことは許せない・・・」


「お前が高橋にたいしてもう酷いことするわけないって俺はわかる・・だけど今の段階じゃお前とみくが高橋を傷つけようとしたと思われてる・・」






そうか・・だがしかないのかもな・・



教室に戻ると、さっきより白い目で見られた。




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