偽りの代償
その日はずっとクラスで白い目で見られたままだった。
だが肩身が狭い思いをしていたのは、俺だけではなかった・・
シンや賭けのこと知っていた仲間たちもばれて悪く見られていた。
その日みくは欠席だった。
学校が終わって俺は病院にいこうと思ったが担任から俺は絶対行くなと言われた。
仕方なく自宅に帰った・・・
家には珍しく両親が帰っていて、俺はゆいのことで長い説教をくらった・・
当分大人しくしていろ・・
そう言われた・・こんなときに世間体か・・
ゆい・・お前に俺はどう償える?
翌日学校に行くと周りの視線がさらに厳しくなっていた・・きっと噂が広くなったんだ。
下駄箱を開けると最低と書いた紙が入っていた・・
今の俺にはぴったりだ・・
教室に入ると、俺は驚いた・・あのみくが登校していた・・しかも平然として・・
ゆいに酷いことをしたくせに・・
だがお以外にもそう思っているやつがいるらしく・・俺以上に白い目で見られ、
「よく学校に来れるよね・・」
「高橋さんをひどいめにあわせてさ・・」
目の前でひどいことを言われても平然としている、みく・・
「何よ・・あれは事故よ・・警察だってそう判断したんだから!」
まるで自分は悪くないという態度だ・・
呼び出した俺にも原因はあるが、みくの反省のない態度が許せなかった。