偽りの代償
「ちょっと、どうして無視するのよっ!」

この前まで気が合った友人、私と目を合わせようとしない・・



「はぁ?わかんないの?高橋さんに酷いことしてさ・・」


「あれは事故で・・・」


友人、綾子は私と同じいわゆる綺麗系ギャル、いつも高橋ゆいを私と一緒に見下してた。

不釣合い、似合わないと笑って彼女を私と一緒に馬鹿にしていた・・

海と高橋ゆいが付き合ってたことは公ではなかったが仲がいいことで周りは何となく気づいていて、それをみていた彼の隠れファンの女の子もたまにイジワルをしていた。

海は知らなかったみたいだけど・・


彼女の友人や噂だけしか知らない人ならともかく、私と同じように海と不釣合いだと高橋ゆいを面白く思わない彼女たちから辛くされるなんて・・


いつも私をかわいいという男子も味方になってくれなかった・・・


それどころか関わらないようにしている。




「あんたの所為で事故にあったんだよ・・しかも笑いものしようとして・・やりすぎじゃん、まだ意識戻んないだよ!あんたみたいの友達じゃないから・・」


綾子にはっきり言われる。


「何よ、綾子だって高橋さんを馬鹿にしてイジワル言ってたじゃん、他のみんなだって・・・」




だが皆は軽蔑した目で見てきた。


「ちょっと!人の所為にしないでよね?あそこまでするなんて・・それに私たち関係ないから・・」

そう言って私から離れた・・


自分たちまでまき込めれたくないということなのだろう・・


高橋ゆいは今同情される立場だ・・それに自分たちがイジワルをしてたとわかれば標的になる・・・だからすべてを私に押し付けた・・・。



私は・・友人を失い、味方になってくれる男子もいなくなった・・



そして・・いじめられるようになった・・・。



みくside 終わり











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