偽りの代償
自宅に居ながら大学の授業を受けることができるシステムに感謝した・・

卓也は毎日傍に居てくれた・・


私の生活は病院の通院とリハビリ、資格を取るための勉強だった。

卓也は頭がいいからもっと上の大学も行けたのに、私の傍にいるために今の大学に通い

福祉関係の資格の勉強しているらしい・・



卓也には感謝していた・・・それなのに私は・・ときどき思い出してしまう・・海のことを・・


あれからどうなったのかを聞いてみたことがあるが卓也は忘れろというだけだった。








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病院で、もしかしたらまた普通に歩けるようになるかもしれないという希望を聞いた・・


もしそうなら・・どんなにいいだろう・・



私の足の手術をアメリカの特殊な医師にしてもらえればまだ治る可能性があると言われた・・


卓也にそのことを相談するために、喫茶店に入った・・そして・・・海と再会してしまった。





ゆいside終わり

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