黒い天使―私と天使の秘密な関係―
「まぁ、とりあえず宜しくな。仲良くやろうぜ。真桜ちゃん?」
さっきまでの怒ったような態度じゃなく、横に向けた体は真っ直ぐ私の方に向き直っていた。
そして、彼はそう言うと、ニッコリ笑った。
「あっ!俺のことはレンって呼んでくれたらいいから。俺も真桜って呼ぶし」
そんなこと勝手に……。
ん?
さっき仲良くやろうぜって……。
「ねぇ?どこに泊まるの?ホテル?それとも自分の家に帰るの?」
「ここ」
彼、レンが床を指差した。
「ここ?」
「そう、ここ」
私とレンが一緒に暮らすってこと?
はぁ?