黒い天使―私と天使の秘密な関係―
「はぁぁぁぁ!?」
大声で叫ぶ私。
耳を塞ぐレン。
「ダ、ダメダメ!む、無理無理!」
私は頭をブンブン左右に振った。
相手は天使とはいえ男。
ひとつ屋根の下に男と女が一緒に暮らすなんてありえないよ。
それに私はまだバージン。
初めては好きな人とって決めてるのに……。
もし、目の前のレン(コイツ)に襲われたりなんかしたら……。
うぅ……。
体がブルブルと震えた。
「真桜の恋が実るまで、俺と一緒に暮らさなきゃいけないんだよ。それがルールなわけ。わかる?」
ルール?
何それ?
わからない、わからない。