黒い天使―私と天使の秘密な関係―
「何がルールよ!私、別に恋を実らせてくれって頼んだわけじゃないし」
「はっ?頼んでない?今年の正月の初詣で頼んだんじゃねぇのか?"村上先輩と仲良くなれますように"って」
レンは意地悪そうな笑みを浮かべてそう言った。
ゔぅ……確かに……。
あっ!でも……。
「確かに初詣でそう願ったけど、神社でだよ?じ・ん・じゃ!わかる?神社は日本の神様なの。アンタは天使でしょ?天使は教会系で西洋じゃん」
「だぁ!うるせぇ!つべこべ言うな!日本だろうが西洋だろうが神様に頼んだには変わりねぇんだよ!お前は選ばれた人間なんだ。これに選ばれるなんてラッキーなんだよ!すげーことなんだ」
選ばれたって……。
別に選んでくれって言ったわけじゃないのに……。
「ねぇ?」
「何?」
レンが不機嫌そうに返事をする。
「キャンセル、出来ないの?」
「出来ない」
「絶対に同居しなきゃダメ?」
「ダメ。さっきから言ってんだろ?」
あぁ……。
どうしよう……。