黒い天使―私と天使の秘密な関係―
この人はホントに天使なんだろうか……。
さっきから同じことばかり頭の中でグルグル回ってる。
携帯を持ってるし、タバコは吸うし、口は悪いし……。
「俺の顔に何かついてる?」
「へっ?」
レンにそう言われて、我に返る私。
「さっきから俺の顔をジーと見つめてるからさぁ……」
「えっ?」
私が?レンの顔をジーと見つめてた?この私が?
レンに言われて急に恥ずかしくなった。
「ねぇ……」
私はテーブルに肘をついた。
「ん?」
レンは携帯を弄りながら返事をする。
「レンはホントに天使なの?」
「だからそう言ってるじゃん」
「ふーん……」
「何?信用、出来ねぇの?」
携帯を閉じて、こっちを見るレン。
「うん。信用、出来ない」
「じゃー、どうしたら信用してくれる?」
どうしたら……。
うーん……。