黒い天使―私と天使の秘密な関係―
「何かやってみせて?」
「何かって、何?」
レンは2本目のタバコを咥えた。
「うーん……例えば……何か出すとか、隠すとか……」
「……ぷっ」
口に咥えたタバコを取り、吹き出すレン。
「あのなぁ……。俺は天使なの。魔法使いやマジシャンじゃねぇんだよ。だから何かを出したり隠したりは出来ねぇの」
「なーんだ……つまんない」
「つまんなくて悪かったな」
レンはそう言って、手に持っていたタバコを咥え、火をつけた。
天使って神の使者だよねぇ?
だから何でも出来ると思っちゃった。
でも……。