黒い天使―私と天使の秘密な関係―
Chapter.3*秘密の決まり事*
「天使にもいろいろあるんだよ……。決まり事がな」
「決まり事?」
「あぁ。あっ!お茶、おかわり」
「はいはい」
ったく、人使い荒いんだから。
ダイニングテーブルに置いてある電気ケトルのお湯を急須にいれ、レンの湯呑みにお茶をいれた。
いれたてのお茶をフーフーしてズズズと啜るレン。
「ねぇ?その決まり事と彼女がいないのと関係あるの?」
「あぁ……」
決まり事って?
その決まり事と彼女がいない関係って?
天使の実態ってやつなのかなぁ?
何かワクワクする。