黒い天使―私と天使の秘密な関係―
Chapter.4*隠した想い*
―レンSide―
「レン、いいか?何回も言うが、人間に恋したらどうなるかわかってるか?もし、人間に恋をしたら……」
"ガバッ!"
勢いよく上半身を起こした俺。
周りに目をやると、テレビに小さいソファーや隅に置かれたテーブルが見えた。
自分自身は布団の上に座ってる状態。
はぁ……夢か……。
変な夢を見ちまったな。
俺はノロノロと布団から出た。
閉められたカーテンを開く。
と、同時に部屋の中が一気に明るくなった。
今日もいい天気だな……。
太陽の光が眩しい。
俺は外を見ながら「うーん」と背伸びをした。