黒い天使―私と天使の秘密な関係―




「もし、恋をしたら……」



わかってるよ!


言われなくてもわかってる……。


でもなぁ……真桜は……。


その時、胸がチクンと痛んだ。


シャツの胸元をギュッと握る。


嘘だよ……嘘……。


そう思った途端に、胸の痛みが消えた。


なぁ、真桜?


何で、あの男なんだよ……。


何で、村上みてぇな男を好きになったんだよ……。


あの男は……やめとけよ……。


テーブルに肘を付き、手で頭を抱え、髪の毛をグシャグシャと掻き回した。




―レンSide end―




< 32 / 80 >

この作品をシェア

pagetop