黒い天使―私と天使の秘密な関係―
「あのね……レン……」
しばらく続いた静寂を破ったのは、また私だった。
「ん?」
「あのね……実はね……」
「うん……」
言わなきゃ……。
レンにちゃんと言わなきゃ。
村上先輩とのこと……。
「あのね……村上先輩にね……」
「うん」
「……その……本気だって……言われて……」
「知ってた……」
「えっ?」
私は目を見開きレンを見た。
知ってたって……。
「知ってたよ。村上隼斗に言われたこと」
レンがニヤッと笑う。
「今日、遅くなったのも村上隼斗と食事してたんだろ?」
「えっ?…………何で……」
どうしてレンが知ってるの?