黒い天使―私と天使の秘密な関係―
Chapter.7*別れの時*
目の腫れがひくのを待ってからトイレから出た。
川上さんからは案の定、ガミガミと嫌味を言われた。
川上さんの嫌味も耳に入って来ない。
今日は仕事するのは無理かもしれない。
早退しよう……。
私は川上さんに体調が悪いからと早退したいことを言った。
私が早退したいことを言うと、川上さんの嫌味は更に激しさを増していく。
もう、クビになってもいい。
「クビにでも何でもしてください」
川上さんにそう言って、荷物を持ってオフィスを後にした。