黒い天使―私と天使の秘密な関係―
手を握られ、連れて来られた場所は、会社近くの公園だった。
お弁当を食べるのに何回か利用したことある。
昼間はサラリーマンやOL、子供を連れたママさんたちで賑わってるけど、今は誰もいない。
「ここに座って?」
彼がベンチに座らせてくれた。
「ここで待ってて?」
そう言った彼は、私の傍から離れて行く。
どこ行くんだろう……。
このまま、ここに置き去り?
涙も半分、乾いた頃、彼が帰ってきた。
私の隣に座る。
「はい、これ飲んで気持ちを落ち着かせな?」
そう言って、私の膝の上にミルクティーの缶を置いた。
私のために買いに行ってくれてたの?
「ありがとう……」
私はお礼を行って、ミルクティーを飲んだ。