ココロが大事なんだ
助けて
希が学校に来なくなって
一ヶ月。
のある日。授業中にドアが開いた。
教室がざわめいた。
希が入ってきた。
茶髪に白い肌にギャルメイクの
可愛かった希が
ボサボサ頭にスッピンに少し太った姿で現れた。
ただ面影で希だと皆が気付いた。
と
その姿に驚いていると
ともみに近づいてきた。
次の瞬間…
ともみがイスから落ちた。
大きな音と共に。
それは希がつきとばしたのだ。
「なに…?」
驚いていると
「お前のせいで何もかも…!!!お前なんか消えろ!!あたしが消してやる!」
希が騒いだ。
するとその声よりも大きな音で
何かが倒れた。
その音の先は
宮熊。
宮熊の机が倒れた。
「てめぇ大嶋に八つ当たりしてんじゃねぇぞ?文句あんなら俺に言えよ!!」
宮熊は希につかみかかった。
「こらこら!やめなさい!」
急いで止めに入る先生。
ともみは
どうしようもなかった。