ココロが大事なんだ
すると

宮熊が

「あんたって口下手なの?」


と聞いてきた。


「えっ…うん。昔からコンプレックスで…」


少し声を震わせながら答えた。



しかし宮熊は


「別にそういう子良いと思うけどな。俺さっきの夏山?とかいうやつみたいなタイプの女の方が苦手。うっせぇしケバいし香水くせぇし。」



意外だった。

ギャルとか不良っぽい女の子が好きだと思っていた。

私なんて嫌いなタイプなんだろうなと思っていた。


「でも…私クラス内で浮いてるの。めんどくさい仕事は全部私に回ってくるし。」



「誰?その仕事押し付けてくるやつ」



「あぁ…さっきの夏山さん達とか…。」



「うわー!あの女いかにもやりそうだわ。性格の悪さが顔からにじみでてるもん。」


そういって少し笑った。



すると教室に朝練を終えた生徒達が教室に入ってきた。



普通ならホッとするはずが



この朝は

あーあ

と少し残念な気分だった。
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