ココロが大事なんだ

汗をかき



半泣きのともみをみて



「どした…？」



驚いた様子。



「何か教科書とか上履きとか色々無くなってて…昨日置いてったはずなんだけど…。」



「えぇ？」


一緒に探してくれた。



しかし見つからない。



すると教室に希のグループが入ってきた。



「あっ！宮熊くんじゃあーん！ぉはぁ！」



また媚びを売って近づいてきた。




宮熊は冷めた目で希を見て


「大嶋の教科書知らねぇ？」



と聞いた。


すると希は


「大嶋さんドジだからなくしたんじゃない？」


バカにしたような目でともみを見ながら答えた。



「いや！私昨日絶対教室に置いてったし…」


すると



「夏山、おめぇが隠したんじゃねえの？」



宮熊がともみの言葉を遮った。



「…っ何いってんの？あたしそんなこと…」


急に大量の汗をかく希。



「さっき屋上でなんか破ってたよな？一人で必死に。」



「…。何で…それが大嶋さんの教科書だって言いたいの！？」



「早く返せよ。破ったなら弁償しろよ。バレバレの演技もウゼェから。」



希は今までみたことない暗くて恐ろしい表情をしていた。



「宮熊くん…ねぇ！私のこと嫌いにならないで！ねぇ！お願い！悪いと思ってるから！」


宮熊に抱きついた。



次の瞬間。


バタッ！



希が倒れた。



「触んじゃねぇよ！お前みたいなブス最初っから嫌いだよ！調子のってんじゃねぇよ！」



宮熊がキレた…。



希は
ショックだったのか何も言わず教室を出ていった。