Tears story〜人魚姫の涙〜

「あっちはセラディの方向だな。あのままだと、セラディの村のほうへ行ってしまうな」



キラキラキラ。



「ん?」



何故だか下の方がやたらキラキラ輝いているのが視界の端に映り。


下へと向ければ、やたら無駄に目をキラキラさせている、自分の幼い息子がそこにいた。


「な…、どうした?」



「セ、セラディってきらきらしてるとこだよねぇ?」


声が明らかに震えていた。

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