Tears story〜人魚姫の涙〜

ちょっと待て。





それはムリだ。




と頭の中で思いつつも。





「…あ、ああ。いつかな?」


と息子の手前、行けないとか言えない父親だった。



「いつかっていちゅ?」



きらきらきら。



いつか連れてってくれるんだっ!



と期待に胸躍らせる、小さな少年。
キラキラと輝かせていた瞳はまたキラキラキラと輝く。


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