Tears story〜人魚姫の涙〜

うっっ。




言わなきゃよかった。




「お、お前がいい子にしていたらな?」




と言いつつ、自分の言動に既に後悔し。



ワーイっと、空に小さな両腕を上げ、きゃーっと奇声をあげて喜ぶ、己の息子。







――そして、家に帰った後、そう約束してしまった事を妻に怒られ。


しばし息子からは、


「いついくの? いついくの??」



と、要求されるはめになるのであった。


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