俺様王子様とドキドキ同居生活!?
「ー華!鈴華?」


「はっはい。」


「ごめんね。急で。鈴華には高校もあるから一緒に向こうに行くわけにも行かないし、かといって向こうでの仕事でどうしてもお母さん行かなきゃならないの。





「うん。」




「でね、親友の百合に相談したら、鈴華を預かってくれるって言ってくれたのよ。それに百合には鈴華とおんなじ年の息子も居るみたいだし仲良くなれるぢゃない?」




「まっまあ。」



私は、急な話であんまり理解できないでいた。


だって、ずーとお母さんとふたりで暮らしてたのに明日から居なくなるんだよ?

寂しすぎるよ。



私はどっと溢れる涙を必死に堪えた。



お母さん頑張って私の為に仕事してくれてるんだもんね。


お母さんの仕事は、お母さんの夢の仕事だし。



わがまま言ってられない。



「お母さん。私は大丈夫だから!頑張って仕事しといでね?」




笑顔を必死に振りまいて、お母さんを安心させた。






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