【短編】way to love
「俺、彼女出来た」
思いもよらぬ一言だった
そして照れ笑いするその笑顔は誰のものでもない「彼女」のもの
自分がこんなにも人の幸せを喜べないなんて思わなかった
でもそれは、特別な人の『幸せ』が他の人との「幸せ」だから
「へぇー…よかったじゃん!つーかあんたに出来るなんてねー」
今までしたことのない無理矢理な笑顔
上手く笑えてたかな…?
「彼氏もいないお前には言われたくないし!まぁお前も頑張れよ」
そんなこと言わないでよ
頑張ったってどうにもならないんだから…