─ Alice ?─
「無理いぃい゙ー!」
「あ゙ー
うるせえ!!
もう着く!
ほらっ下見ろっ」
グズッ…
涙をこらえながら
下を見やると
木の上ほどの高さ
速度も少しずつ
低下してるし…
「お主…何者」
「いや、お前がな」
まあそんな冗談は
置いといて…
「よっと」
フワリ、と着地。
「…どこも痛くないか?」
ドキン
「だ、大丈夫…」
思わずドキッと
してしまった。
ふと目を逸らすと
そこには
ゆらゆら揺れる
紫の物体。
「………尻尾??」
「あ!!ばっ…触んなっ」
ギュッ
ギニャアアァア---!!!
森の中に猫の悲鳴が
響き渡った。