─ Alice ?─



ドクン


心臓が跳ねる。



い、今…
一瞬で私の後ろへ
回った、よね?


「ぼ、帽子屋さ「相変わらず
アリスは美味しそうな香りが
しますね。」」




うん、人の話聞かないね!


「いや、
美味しそうって…それより!
さっきのは
瞬間い「私の部屋へ
行きましょうアリス。」



わーお無視


って……部屋!?

「何で部屋に
行く必要が…」



「おや、
アリスは外でも大丈夫
なのですか?
アリスが望むなら
私は外でも大丈夫ですけど…

でもやはり部屋で
ゆっくり濃厚に
堪能したい、ですね。」



妖艶な笑みを浮かべ
唇をなぞる。



やっぱり危険!!



「か、帰ります!」
「さあ、行きましょうか。」


「帰ります。」
「そんなに
外がいいのですか?」


「かえ「そこまで
言うならいいですよ。」」



会話成り立たない。


変態帽子屋さんは
もはや私の意見など
完全無視らしく、
私の手を引き
真っ赤な薔薇園に
辿り着いた。



いや、《 紅 》い


ローズガーデン
薔 薇 園。



「アリス。何故薔薇は
赤いのか知っていますか?」
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