─ Alice ?─



「さ、参りましょうか。
白兎様。」

『……うん。』



話に全くついていけない。

何が起きたの?
少女は…死んでしまったの?


でも…
愛しい人と過ごして
ほしいって…


あれ?


じゃあ少女は
白兎のことをアイシテいた
わけではないってことよね?



訳が分からず一人で
考えこんでいるうちにも
話は進んでいく。




「アリスの身体は
どうなさいますか?
処分しますか?
それとも…」






『……抜け殻なんて、
僕はいらないよ。



そうだ!ハートエース!!
僕、いいこと
思い付いちゃった♪』



新しいおもちゃを
見つけたように嬉しそうに
言い出す。
先程までの悲しみは
一切感じられない。



『身体もアイツにあげよう♪
そうすれば、
次のアリスが来た時

アイツはアリスを殺しちゃうでしょ?


フフフッ♪最高だね。
アイシタ人に殺されるなんて♪


《 紅 》に溺れた
【薔薇】を ア イ シ タ
アリスが悪いんだ…

アハ、アハハハハ♪

早く次のアリス来ないかな…

早く、早く
アリスの壊れた姿がみたいよ。」
< 136 / 397 >

この作品をシェア

pagetop