─ Alice ?─
「さ、参りましょうか。
白兎様。」
『……うん。』
話に全くついていけない。
何が起きたの?
少女は…死んでしまったの?
でも…
愛しい人と過ごして
ほしいって…
あれ?
じゃあ少女は
白兎のことをアイシテいた
わけではないってことよね?
訳が分からず一人で
考えこんでいるうちにも
話は進んでいく。
「アリスの身体は
どうなさいますか?
処分しますか?
それとも…」
『……抜け殻なんて、
僕はいらないよ。
そうだ!ハートエース!!
僕、いいこと
思い付いちゃった♪』
新しいおもちゃを
見つけたように嬉しそうに
言い出す。
先程までの悲しみは
一切感じられない。
『身体もアイツにあげよう♪
そうすれば、
次のアリスが来た時
アイツはアリスを殺しちゃうでしょ?
フフフッ♪最高だね。
アイシタ人に殺されるなんて♪
《 紅 》に溺れた
【薔薇】を ア イ シ タ
アリスが悪いんだ…
アハ、アハハハハ♪
早く次のアリス来ないかな…
早く、早く
アリスの壊れた姿がみたいよ。」