─ Alice ?─




ヒーーーー!!!



キングが悪魔に見えた。

甘くみるって…
だってこんなに
可愛い男の子なのよ?
危険視なんて…


「いい加減、
この姿窮屈だなあ…


もう戻っていい?」





戻って……え?




も、戻るって何に!?


実はものすっごい巨体かも
しれないってこと!?



それはそれで
興味があるけど…。


なんて変な妄想を
繰り広げていると
目の前でキングはブカブカの
真っ白なスーツに
着替えていた。



「えーっと…
何をしているのかしら?」

「さあ戻るよ♪さん、にい、いちっ!」



するっと
スルーされました♪


「って…あれ?」


目の前からキングが消えた…?



瞬間移動!?
帽子屋さんの技(?)を
キングも使えたなんて…


キョロキョロしていると、
真後ろから聞き覚えのない
低くて、甘い、
どこか耳に残る声。






「会いたかったぜ、アリス。」
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