─ Alice ?─
!?
驚いて後ろを振り向くと
見覚えのない長身の男。
白いスーツに
金色の癖のある髪
意地悪く笑う顔は
どこか少年のように見えた。
あれ、このスーツどこかで…
それにこの癖のある髪…
「あー!
やっと解放された!
ガキの姿は便利だが
窮屈なんだよな。
ま、あの姿のおかげで
アリスの可愛い胸も
触われたわけだし。
プラマイ0だな!!」
ガハハハと
大笑いする目の前の人物。
信じたくない、
信じたくないけど!!
「キング…?」
「あ?
なに当たり前のこと
聞いてんだよ。」
うん的中!!って…
「キャラ違うし!!」
思わず激しくつっこむ。
「はあ?
これが普段の俺なんだよ。
ま、ガキの姿してりゃ
何でも許されるからな。」
ソファーにどっかりと座り、
バンバンと叩きこちらを見る。
す、座ってほしいなら
喋りなさいよ…!
私は俺様タイプが
嫌いだと認識した。
「おい。座れ。」
カッチーン
あっっったまキタ!!!
何で命令口調なのよ!
いや、キングだからかも
しれないけど
私は家来じゃないのよ!?
絶対座ってやらないんだから!
私とキングの
意地の張り合いバトル開幕。