─ Alice ?─
「ぐえっ…アリス乱暴!!」
じたばたと私の腕の中で暴れるリーフ君。
うわあ…もう可愛すぎる。
「うふ、うふふふ♪」
「アリス気持ち悪い。」
姿は可愛くても中身はリーフたち。
意地悪に変わりはないのね。
「面倒くさいから案内したら僕ら帰るから。早く着いてきて。」
面倒くさそうにちゃっちゃと歩き去っていくリーフ君。
姿は可愛いのになあ…
「ねえ、アリス。」
急に立ち止まり、私の方は見ず、喋り出す。
「…どうしたの?」
「一つだけ、確認してもいい?」
少し言いにくそうに俯く。
「いいわよ。どうしたの?」
「……アリスは黒兎のことが好きなの?」
はい?
唐突な質問にハテナが浮かぶ。
「えっ…と…、たしかに黒兎さんのことは好きだと思うけど、私チェシャ猫も好きだし、リーフ君も好きよ?」
そして可愛いネズちゃんも!!
「軽いね。アリスの好きは僕ら並に軽いね。」
例えがいまいち理解できないけれどとりあえず馬鹿にされたのは理解できた。
ほんっと生意気な葉っぱ。
「なんでこう、素直になれないのかしら。
クローバーさんの前ではいい子なくせに…?」
私、クローバーさんにまだ
会ったことない、はずなのに。
どうしてわかるの?