─ Alice ?─
他の薔薇の絵に比べ
薔薇が大きい
「……痛っ」
これ、本物だ。
扉には本物の
真っ赤な薔薇が
飾りつけられて
いるのだ。
「枯れないのかしら??」
素朴な疑問を
抱きつつも扉を開ける。
そこは
書斎のようだった。
いたる所に本があり、
机の上には書類が
山積みされている。
人は……
いない、みたい。
「うしっ探索!!」
ウキウキしながら
足を踏み入れた瞬間
「どなたですか??」