─ Alice ?─
「嘘…嘘よ、嘘。そんなはず、ないじゃない。私が、変えた?狂わせた…?そんなこと、あるわけないわ!!だって、だって…」
だって、何?
『黒兎はいつも普通でしたものね?だから何も変わった気なんてしませんものね?」
そう、黒兎さんはいつも普通で…──
ふ つ う っ て ?
『いつも貴女の前では笑顔で
貴女にだけは優しくて
貴女にするべきことを教えてくれましたよね?』
するべきこと。
そう、私がありすになってからいつも黒兎さんが隣にいて…
『ありすは、ちぇしゃが大好きだよ。』
ドクン
「な、んで…その言葉…」
『なんで知っているのか?そんなの当たり前じゃないですか。
皆、貴女のその言葉に狂わされてしまったのですから。
忘れたとは言わせませんよ?』