─ Alice ?─
私の言葉。
私の言葉が、皆を狂わせた?
「ち、ちがっ…違うわ…そんな、そんなっ…」
私は本当に皆のことが好きだから…気持ちを伝えただけ。狂わせたつもりはない。
『自分のせいでは無い、と…おっしゃるのですか?ならば仕方ありません。少々手荒になりますが…無理矢理思い出してもらいますよ、アリス。』
無表情のまま、私の首を細くて白い手が締め付ける。
「かっ…はっ……!!!!」
息が、できない…!!
『暫くお眠りなさい。夢が、貴女に真実を見せてくれるでしょう。見たくもない、残酷な真実をね。』