─ Alice ?─
…………。
どれくらい時間が
経っただろう。
私はイスに座り
ただ扉を見つめていた。
チェシャ猫は庭にいる
蝶を目で追って
尻尾を揺らしている。
……やっば猫ね。
「お待たせ
しました、アリス。
さあ、
お茶会を始めましょう。」
「「………。」」
やけに爽やかな
笑顔を浮かべた
帽子屋さんと
明らかに様子が
可笑しい
ディー&ダム。
一体扉の奥で
何があったのだろうか。
「アリスはミルクティーは
お好きですか?」
「あ、はい。好きです。
あの…帽子屋さん…」
「はい?何か?」
「………いえ。別に。」
聞いてもいいですけど
後悔しませんか??
といわれているような
気がしたので
聞くのをやめた。
それに、双子のこの
怯え方……
知らない方が
いいこともある!!
「ディー、ダム。」
「「 !!?? 」」
ビクーッ
「…ミルクティーで
いいですか??」
「「うんっ♪」」
一気に空気が
明るくなった。