─ Alice ?─




「おいひいね、ダム♪」
「おいひいね、ディー♪」


「「帽子屋の紅茶と
お菓子は世界一♪」」




可愛い……
小さい子がお菓子を
頬張る姿って
どうしてこんなに
愛らしいの!!





「んふふ♪」


「気持ち悪い
笑い方すんな。」




キィー!!むっかつく!!



なんなのよ!!
さっきまであんなに
尻尾揺らして
いたくせに!!


この性悪猫!!



「アリス!!
このクッキーおいしいよ♪
はいっ!!」


「アリスアリス♪
こっちもおいしいよ♪
はいっ!」



私……幸せ。



***


「…チェシャ猫。
アリスには
話したのですか??」


「……黒兎のことはな。」


「はあ、あなたには
ほんと呆れます。
肝心なことはいつも
後回しですか。」



「………。」



「まあいいでしょう。
ただ、一つだけ
言っておきますが……







アリスを
傷つけるものなら
私は容赦しませんよ??

たとえそれがチェシャ猫、
あなたでも。


アリスに何かあれば
私は……









あなたを殺します。」
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