─ Alice ?─
「……アリス、
何やってんだ??」
「……絶望に
陥っているのよ。」
もう立ち直れないわ。
「先いくぞ。」
え??スルー!?
チェシャ猫さん、そこは
どうしたの??とか
何かあったの??って
「どうせ
くだらねえことで
落ち込んでるんだろ??」
キィ-!!このアホ猫!!
いつか絶対ギャフンと
言わせてやる!!
「「えー、アリスも
行っちゃうの…?」」
上目で私を
見つめる双子に、
さっきの絶望感なんて
吹っ飛んでしまった。
「うん…ごめんね?
また来るから。」
「「絶対ね?
次来る時までに」」
「ダムか」
「ディーか」
「「決めておいてね♪」」
うわあ…来にくい。
あはは、と軽く流し
双子に別れを告げ、
チェシャ猫を追いかけた。
「いってらっしゃい。
僕たちの ア リ ス 。」