─ Alice ?─



安心させるための言葉は逆に不安を煽る言葉になっていた




淋しげな表情で

愛を求めるその体は

僕の気持ちを掻き立てる。




「何が気に入らないんだい?」


わざとらしく君に問いかけた僕のことを睨み付けながら、口から零れ落ちた 歪みの言葉。





「───全て。」




君は愛を求める余り

狂いに呑まれてしまった





「よくできました♪」


さあ、準備は整ったよ。




不思議の国のアリスは兎を追い掛けなくちゃ



愛されたいという欲望を満たす為


もっともっと狂ってよ



もっともっと苦しんで




僕の愛を 満たして ありす。

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