─ Alice ?─
………
一瞬、黒兎さんは戸惑った
瞳が 揺れた。
「あ、…はは、あはは…そっか。お兄さんって、呼んだから…?」
無意識のうちに、口から零れた【黒兎お兄さん】という言葉。
ありすが、幼いありすが私の中から滲み出る。
「……私のこと、嫌いじゃないんだ。」
黒兎さんは、他の住人とは違うんだ。
アリスにだけ興味を抱く住人たちとは違う
ありす自身に興味を、好意を抱いている
「………………なにこれ?」
ふと、黒兎さんが先程立っていた地面を見ると
金色に輝く懐中時計が落ちていた。
カチ
一秒、時は進んだ。
一瞬、黒兎さんは戸惑った
瞳が 揺れた。
「あ、…はは、あはは…そっか。お兄さんって、呼んだから…?」
無意識のうちに、口から零れた【黒兎お兄さん】という言葉。
ありすが、幼いありすが私の中から滲み出る。
「……私のこと、嫌いじゃないんだ。」
黒兎さんは、他の住人とは違うんだ。
アリスにだけ興味を抱く住人たちとは違う
ありす自身に興味を、好意を抱いている
「………………なにこれ?」
ふと、黒兎さんが先程立っていた地面を見ると
金色に輝く懐中時計が落ちていた。
カチ
一秒、時は進んだ。