─ Alice ?─
………ここは何でもありなのね。
目の前の兎さんは
白兎、と名乗った。
真っ白な毛がとても綺麗。
「私を…守ってくれる、の?
兎さんが?」
こんなに小さな兎さんが
私を守るだなんて、
可愛すぎる!!!
ぜひ守られたい!!
でも
「ここには少し変わった人が多いから…
兎さんみたいに小さい動物は
すぐに蹴り飛ばされてしまうわ。
気持ちだけ、頂くね。有難う。」
そう言い残し、くるりと方向を変え歩きだそうと一歩踏み出した瞬間だった。
ガンッ
「いッ…痛ぁ。」
急に背中に痛みが走る。