─ Alice ?─
なぜか目の前には
知らない男の子の顔。
真っ赤な瞳に
真っ赤な猫っ毛
そして真っ白な肌。
そして普通の男の子には決してない頭から伸びる真っ白な兎耳。
「……え、っと。
とりあえずどこうか。」
なんせ男の子は私に馬乗り。
いくら子供でも大人をからかっちゃいけません!!
『今から君は僕のいうところに向かうんだ。』
話聞こう?無視は辛いよ?
『まずは帽子屋のところに向かってごらん?
きっと良いことがあるよ。』
フフフ♪と可愛らしく笑う目の前のウサミミ少年はまぎれもなく先ほどまで兎の姿をしていた白兎である。
うーんミラクル。