不良さんとモデルさん
「おぃ‥、ちょっといい?」
朝、いつも鈴音と話して
いる美佳って女に
声をかけた‥‥。
「は、はぃ?」
動揺している様子‥‥。
そりゃ、俺から
女に話し掛けるなんて
めったにないからな‥‥‥。
「鈴音のこと何だけど」
「あぁ〜!
惚れちゃった?」
美佳ってヤツは‥‥、
茶色の髪に化粧が
濃くて‥‥、
ギャルみたいな
感じだけど‥‥、
ぶりっ子な話し方は
しなくて‥‥、
話しやすそう‥‥‥。
「まぁ‥‥、そんなとこ‥‥‥。」
「ウーン‥‥、
鈴音がちゃんと好き?」
え‥‥‥、と‥‥。
「あぁ///」
恥い‥‥‥。
「鈴音はね‥‥、」
その美佳ってヤツから
鈴音の苦い初恋のこと
を聞いた‥‥‥。
正直言って‥‥、
今まで俺が
してきたことって‥‥、
その先輩とかわらないのか‥‥‥‥。
面倒だからと
告白されたら
すべて受けて‥‥‥、
暇潰しにと‥‥、
女達の要望に応えて‥。
本気で
誰かを好きになったこと
なんてなくて‥‥‥、
だから、わからなかったんだ‥‥‥。
愛するということが‥。
だから‥‥、平気で
沢山の人を
傷つけんだ‥‥‥。
もう‥…、やめよう。
今まで……、
遊びで付き合っていた
ヤツらと別れよう……。
ちゃんと………、
謝ろう………‥‥。