リヴァイサル~記憶の旅~
「えっ!!?」
普通、剣は相当な力がなければ振り回せないもの。
そう思っていたキンは今握っている剣の軽さに驚いた。
今握っている剣は羽のように軽かった。
「レッジ……。」
「ん?」
「これ…ニセモノじゃないよね?」
キンは剣をうさんくさそうに見ていった。
「ばーかっ。ちげぇよっ。」
レッジは顔を真っ赤にして怒鳴った。
「だって、この剣軽すぎるんだもんっ。
普通の剣はこんな軽くないでしょ?」
キンは一度、レッジの家の剣を握らせてもらったことがある。
そのときの剣の重さと言ったら、肩が外れるかと思うほどだったのだ。
「それは特別な素材を使っているからな。」
「ふぅ~ん……。」
キンはまだ納得がいかなかった。
そんなキンを見て、レッジはため息をついた。
「そんなに信じられないなら照明してやるよ。
その目にしっかり焼き付けておけよ。」