リヴァイサル~記憶の旅~
「んじゃ、これがプレゼントだ。
大切にしろよな。」
レッジは剣をキンの手の上に乗せた。
「あ、ありがとう……。」
キンは手の上の剣を戸惑いがちに眺めた。
柄のところに虹色に輝く宝石が付いている。
刀身は1メートルくらいでキンの顔が映るくらいきれいに磨かれていた。
試しに一回だけ軽く振ってみる。
ヒュンっ
空を切り裂く音がして剣は斜めに線を描いた。
───すごい…!!
キンは剣を立てて、剣先を見つめた。
「気に入ったか?
使いこなすまでには時間かかるだろうが、まぁがんばれ。」
レッジは「はっはっは」を豪快に笑った。
「レッジ、ありがとっ。」
キンは剣を握り締めた。
そのとき、キンはある"足りないもの"に気が付いた。