リヴァイサル~記憶の旅~
レッジを怒らせちゃったかな…。
謝りに行こうか…。
キンがそう思いながら悩んでいると、レッジが家から出てきた。
「これならどうだ?」
そういってレッジが差し出したのは鞘だった。
「これ、オレが衛兵の頃に使ってた剣の鞘だ。
この鞘の剣を元にキンの剣を作ったから大体の型はあってるとおもうんだがな。」
「わざわざ探してくれたの?」
キンが驚いてレッジを見上げると、レッジはそっぽを向いていった。
「お客の注文にはしっかり答えなきゃいけないからな。」
キンはニコッと笑顔になって「ありがとう」と言った。
キンはレッジから鞘を受け取ると、自分の剣を入れようと試みる。
少し無理やりだったが、剣は鞘に納まった。
鞘と剣があまりあっていなかったが、ないよりはましだった。
鞘は腰につけれるようにベルトが付いていた。
キンは早速ベルトを腰に巻いた。
「お、なんか旅人みたいでかっこいいぞ。」
レッジの言葉に少し照れながら腰の剣を見る。
剣があるだけでグーンと大人になった気分だった。
この剣があればどこにだっていける。
そう思ったキンは自分がずっと行きたかった場所にレッジと行けないか聞いてみることにした。
「レッジ、エントレスに行きたいっ。」