リヴァイサル~記憶の旅~
「うん、ちょっと。」
キンは素直に頷いた。
もう村から出て2、3時間は歩いていた。
「始めにはしゃぎすぎだっつーの。
ったく、それでホントに大人か?」
「大人だよっ。16だもんっ。」
からかうレッジにキンはムッと頬を膨らませた。
「歳は大人でもまだ頭と体が、な。」
レッジはニヤニヤ笑って頭と胸を指差した。
「なっ!!?」
キンは胸を手で隠し、顔を真っ赤にして「バカッ!!」と怒鳴った。
レッジは反省した様子はなく、涼しい顔で地面に腰を下ろしている。