リヴァイサル~記憶の旅~
湖は大きかった。
対岸に見える木々は小さく、距離はだいたい100メートルくらいだろうか。
湖畔には小さな草花が生え、黄緑の綺麗なコントラストを生み出している。
キンは目を輝かせて岸に駆け寄った。
「落ちんなよ。」
「うんっ。」
キンは岸に膝をついて湖の中を覗き込む。
水は魚が見えるくらい透き通っている。
ここが異世界――闇の世界からの入口…。
そうとは思えないほどの美しさだった。
「キュッキュッ、キュー?」